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しかし,私がサボっている間に,MLBのオールスターは「歴史的な」延長戦を繰り広げるし,野茂は引退を表明してしまうし,ジェームズ・ポージーはホーネッツと契約してしまうし・・・
まあ,ポージーの件はNBAのファンでもごく一部しか注目しないでしょうが,個人的にはビッグニュースです.ヒート,セルティックスと異なるチームで優勝を経験した彼は,今シーズンの躍進で来シーズンへの期待も大きいホーネッツに移籍して,3つめのチャンピオンリングを手にすることができるのでしょうか?
スティーブ・カーやロバート・オーリーたちのように,「ジャーニー・マン」でありながら行く先々で優勝の美酒を味わう新たな「優勝請負人」にポージーがなる期待も含めて,来シーズンが非常に楽しみになってきました.
オールスターについては,結局見ることができませんでした.
ヤンキースタジアムの最後を飾る記念的なオールスターだったわけで,アンチヤンキーズとしてもそれなりの感慨はあります.もっとも,「地味」だとか,「退屈」だったとか,どちらかと言えば不評の声の方もかなりあるようですが.
「真夏の祭典」、盛大な幕開けその夢の果てに…
見てもいない人間が見た人間に文句をつけるのは何ですが,野球というのは本来が「退屈な」スポーツです.ファンならまだしも,仮にも「公式ライセンシーサイト」を名乗っている編集部の記者が,今さらに「チャンスが無得点に終わったり、連続エラーがあったり」とケチをつけるのは,あまりにもナイーブかと・・・
だって,それが野球じゃん!
そもそも他のスポーツに比べて,インプレーの時間が極端に短く,そのプレーも大半がルーティンプレー,それがエブリデイ・スポーツたる野球の真髄でしょ? それが耐えられないなら,実際の野球でなく,ハイライト集や野球マンガを見ていた方が無難です.
オールスターゲームという特殊な立場にあるゲームで,その「質」を云々するのは,これまで綿々と続いてきたその歴史を無視する愚行だと思います.
どんなに馬鹿げたエラーであっても,そのエラーがワールドシリーズの決勝点につながるエラーであったら,そのエラーは「世紀のエラー」になって語り継がれることでしょう.
単純に,見るものに有無を言わさない素晴らしいプレーもあれば,シチュエーションによって歴史的な価値を帯びるプレーもあるのです.*1
その意味では,史上最長のオールスターはそれだけで充分以上の価値があるのです.その試合が実際は退屈だったと主張するのは,「王様は裸だ」と叫ぶ子供のように,即物的な目しか持ち合わせていないことを自ら証明しているように思えます.
野茂については,もちろんある程度予期していたことではありますが,やはりショックという感じで,考えがまとまりません.
月並みですが,今はただご苦労様でしたとしか言いようがありません.
野球人として,その才能,努力はもとより,その精神力の強さには,まさに脱帽という感じで,もちろん大好きな選手なのですが,たとえばイチローや前田,今中,鈴木孝政などと比べると,それほどの思い入れはありません.
MLBの一年目にはずいぶんドジャーズの試合を見ましたし,もちろん「オールスター」で先発したのも見ました.ただ,その時期は私が「野球離れ」をしていた時期でもあり,それほどの感慨があったわけではありません.
昔,日本SFの創世記に「SFという惑星を星新一が発見し、小松左京がブルドーザーで耕し、そのあとを筒井康隆が口笛吹いてスポーツカーで乗り回している」*2 というフレーズがありましたが,その伝でいくと,「MLBという孤島に村上雅則が漂流したが助け出されて帰国.その話を聞いて江夏が船でそこを目指すが途中で遭難.しばらくしてから野茂がそこに丸太で橋を架け,長谷川や伊良部,吉井がその橋を必死で渡っていた.イチローがその橋を舗装し,松坂が口笛吹いてスポーツカーでその橋を渡る」てな感じでしょうか.
あまり,うまくない例えですね.
*1 イチローの「ザ・スロー」やビンス・カーターの7フィート越えのダンクなどは明白に前者ですし,ジョーダンの「ザ・ショット」やモンタナの「ザ・ドライブ」は後者.ウィリー・メイズの「ザ・キャッチ」はその両者を兼ね備えたプレーのように思えます.
*2 ググってみると,「漫画星雲の手塚治虫星系の近くにSF惑星が発見され、星新一宇宙船船長が偵察、矢野徹教官が柴野拓美教官とともに入植者を養成、光瀬龍パイロットが着陸、福島正実技師が測量して青写真を作成、いち早く小松左京ブルドーザーが整地して、そこに眉村卓貨物列車が資材を運び、石川喬司新聞発刊、半村良酒場開店、筒井康隆スポーツカーが走り、豊田有恒デパートが進出、平井和正教会が誕生、野田昌宏航空開業‥」という,えらく凝ったのもありました.
これは初耳でしたが,なかなか言いえて妙ですね.矢野徹教官や柴野拓美教官というところと,「平井和正教会」にウケてしまいました.
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久々ですね!
野球のお話、待っていました。
今年のAS戦、私は8回まで見て、一仕事して戻ったらまだやっていましたね。
でも、だから、私も”歴史的プレー”の数々は見逃しました。^^
ところで、日本SF界のたとえ話、知りませんでした。
筒井の表裏(シリアスとユーモア)一体は好きでしたが、スポーツカーを乗り回していたとは・・・。(爆
>「平井和正教会」にウケてしまいました.
私もちょっとウケました。
若い時1巻のエスパー戦がいつ再開されるのかとワクワクしながら読み続けるほど分けわからない精神世界へ誘われた「幻魔大戦」^^
矢野徹さんって、ハインライン(でした?)あたりの翻訳かなんかで児童文学界にもSFを啓蒙した日本の偉人ですよね。
小学校の図書で名前見た記憶がある(ご本人の作品は未読)。
JUN.K | URL | 2008年07月22日(Tue)09:31 [EDIT]
JUN.Kさん,どうもです.
今シーズンは,イチローの調子が今ひとつ上向きにならないので,どうもMLBに興味が持てません.ここいらへんが,ミーハーファンのミーハーファンたるゆえんでしょうね.
その代わりと言っては何ですが,ここのところ野球関係のフィクション,ノンフィクションを結構読んでいます(現実逃避ってやつですか).そのうちに紹介できるのではないかと・・・(あくまで願望)
「幻魔大戦」,小説の方は読んでいませんが,石森章太郎のマンガの方は大好きでしたね.その頃は原作者の名前など気にもしていませんでしたが,後年,ウルフガイシリーズにもハマリました.
矢野徹さんは日本のSFファン第1号と言ってもいい人かもしれません.何せ,進駐軍(!)のGIの読み古したペーパーバックでSFが好きになったという方ですから・・・
主に翻訳者として活躍し,おっしゃるようにハインラインなどを紹介してくれましたが,「カムイの剣」は体裁は児童文学ですが,冒険小説の隠れた傑作と思っています.
もっとも,ググってみたら,「カムイの剣」はアニメになって,しかもその後続編も本人が書いているのですね.私が知らなかっただけで,ちっとも「隠れてない」傑作でした.
さへき | URL | 2008年07月23日(Wed)09:21 [EDIT]
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