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そしてまた,NFLを熱心に見ているわけでもありません.どこのチームのファンということもなく,たまたま都合のいい試合をシーズンに10試合も見れば,今年はNFLをずいぶん見たと思う程度です.
そういうファンが,スーパーボウルだけはここ数年欠かさず見るわけですから,当然のごとく対戦する両チームのこともおぼろげに把握しているだけです.それでも,前評判や知っている数少ない選手,過去(何年か前)のイメージなどで何となくどちらかを応援してみるのが常のことです.*1
たとえば,昨年のスーパーボウル,インディアナ・コルツとシカゴ・ベアーズで言いますと,まずインディアナは長年のファンだったNBAのレジー・ミラーの所属するペイサーズとフランチャイズが一緒であり+2,QBのペイトン・マニングは数々の記録を打ち立てた名選手なのですが,プレイオフに弱いという定評があり,チームを勝利に導けない印象があり-1,ついでに父親がNFLの元選手で弟もNFLの選手というエリートの出であることで-1,ただしスーパーボウルに先がけたカンファレンス・ファイナルで宿敵ともいえるニューイングランド・ペイトリオッツとの死闘を制したプレイぶりに感銘を受けたので+3,それとキッカーのアダム・ヴィナティエリのそこはかとないファンなので+0.5,結局+4.5ということになります.
一方,シカゴ・ベアーズの方は,シカゴという都市はNBAのブルズの印象が強く-1,アーラッカーのプレイは印象にあり+1,これくらいしか材料がなく+-0となります.*2
結果として昨年はコルツを(軽い気持ちで)応援しながら見ていました.
同じ方式で今年のスーパーボウルを考えて見ますと,まずニューヨーク・ジャイアンツはフランチャイズがニューヨークで,これが大減点,-5です.それに加えてQBのイーライ・マニングはペイトン・マニングの弟で,つまりはエリート一家の末息子(?),兄に比べてレギュラーシーズンの成績もぱっとせず,あまりいい印象はありません,-2.マイケル・ストレイハンはあの怪物ぶりがわりと好きで+1.結局ー6.
ニューイングランド・ペイトリオッツはまず「愛国者」という名前が嫌い,-1,ボストンというフランチャイズは嫌いではないのですが,ここでペイトリオッツが優勝でもしたら調子に乗ってプロスポーツ3冠とかわけのわからないことを言い出すやからが増えそう*3 で-3,QBのトム・ブレイディはいい男なので嫉妬も含み-3,下馬評が圧倒的にペイトリオッツなので判官びいきで-1,それにリーグの均衡を理念とするNFLとしてはパーフェクトシーズンやらダイナスティとかはまずいだろうという建前で-1,しめて-8です.
要はどっちもあまり応援したくないんですが,より嫌いでないジャイアンツびいきで試合を見ることになりました.*4
そんなマイナス気分だったためか,試合の前半のほとんどを見逃してしまいました.国歌斉唱も聞き逃してしまい残念です.*5
前半もそうだったようですが,後半もジャイアンツペース.ブレイディの故障の影響もあったのかもしれませんが,ペイトリオッツのオフェンスは機能していませんでした.何よりオフェンスラインが崩壊してジャイアンツのディフェンスに好き勝手にされていました.
それでも実際の得点はペイトリオッツ7-3ジャイアンツ,いったんは逆転するものの再度タッチダウンを決められて残り3分たらずで4点差,これはペイトリオッツの試合巧者ぶりにやられたかなとなかば諦めかけたとき・・・
出ました!ビッグプレイ!
殺到するディフェンス陣に襲いかかられ,引っ張られるユニフォームを振りほどいて辛くも逃げ出したイーライが投げたパスを,レシーバーがディフェンスと競り合いながら手を伸ばし,倒れこみながらのスーパーキャッチをして,ドライブを続行させました.
その前に同じようなスクランブルからワイドオープンの選手への短いパスをはずしていて,「やっぱりイーライはひ弱なお坊ちゃんだ,これだけディフェンスが頑張っているのにジャイアンツが負けたら戦犯はイーライだな」などと思っていただけに,このイーライの執念には感動しました.
ごめんよ,イーライ.君のことを賢兄愚弟の見本だなとか,勝負弱いとこだけ兄譲りだとか,チャーリー・ブラウンは君がモデルだろとか,『シックス・センス』はいい映画だったねとか,これまで好き勝手なことを言って・・・
こういうビッグ・プレイが決まれば,試合の流れから言っても逆転しなければ嘘です.*6 残り時間の少なさは気になりましたが,何とかタッチダウンを決めて,イーライがみごとMVPに輝きました.
まあ,メディアとしてはパーフェクトシーズンとかダイナスティとか派手に煽りたかったのでしょうが,とりあえず(ちょっとショボイけど)兄弟での連続MVPとか歴史的なアップセットとか,キャッチフレーズには事欠かないでしょう.
それにしても,驚いたのはジャイアンツの強力なディフェンスラインでした.戦前からディフェンスが強いとは言われてはいましたが,ここまでの破壊力を見せつけるとは・・・解説の河口さんはディフェンスコーディネーターの判断を盛んにほめていましたが,素人の私にはその当否はわかりません.
今年のスーパーボウルはそのディフェンスラインの強さと,「お坊ちゃん」イーライの奮起が印象的なスーパーボウルでした.*7
来シーズンこそはできるだけレギュラーシーズンの試合を見て,各チームの中心選手の名前くらいは覚えるようにしようと,スーパーボウルを見終わった後は毎年思う私でした.
*1 応援する根拠が薄いので,実際に試合を見ているうちにひいきチームが変わることがままあります.
*2 もちろん,点数は実際に計算するわけではありません.こんなものかな,というくらいのものです.
*3 まあ,最後の砦のNBAでセルティックスが負けてくれるとは思っているのですが,それまでたわごとを聞かされるのはやはり嫌です.
*4 そういう意味では,パッカーズにスーパーボウルに出てほしかったというのが偽らざるところです.そうすれば全身全霊を傾けてファーブの最後の花道(?)を願うことができたのに・・・
*5 こういった大舞台での国歌斉唱やハーフタイムショーに目がないんです.同じ歌なのに人によってすごく(歌の)表情が変わるところとか,めったに見られないシブい歌手が人選されていたりとか.
*6 いや,現実には嘘の結果になることもよくあるのですが・・・
*7 でも,これで来シーズン期待していると,また今までの「お坊ちゃん」に戻っちゃうような気がしてならないのですが・・・
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私、いつものサイトにいつにも増してとても低俗なコメントを残した後、ここを覗かせていただいて・・・。
いやあ、取り分けファンでないと”こういった感覚”で応援するよなと苦笑いしつつ、しかしさへきさんとまではいかなくても、コメントするなら一人ぐらい選手の名前を掲るとか、1プレーくらい感想を書けよなと大反省。
年間2試合ぐらいしか見ないものがコメントしちゃあかんとつくづく感じました、ハイ。
JUN.K | URL | 2008年02月07日(Thu)00:29 [EDIT]
いや,私のこの記事自体,「真の」NFLファンが読んだら気を悪くするような底の浅いおちゃらけですから・・・
おそらく,アメリカにだって一年に一回,スーパーボウルしかアメフトを見ないって人間は多数いるはずです.そうじゃなきゃ,あのお化けみたいな視聴率の説明はつきません.
ところで,いつものサイトに貼り付けしてあったコラム,興味深いものでした.私は"underdog"という言葉は単純に「負け犬」という感じで考えていました.言われてみればなるほどといった感じで,目から鱗でした.
マリナーズの来シーズンに関しては悲観論,楽観論いろいろですが,ジャイアンツがペイトリオッツを破ってチャンピオンになる確率を考えれば,たかだか4チームの中で一番の成績を上げるなんて,それほど難しいことには思えません(もっとも,4チームの中で一番成績が悪いチームになることも充分ありそうに思えますが).
さへき | URL | 2008年02月07日(Thu)09:28 [EDIT]
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